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本態性血小板血症のその後と、食べるという事

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 前回の記事で、病気に関しては別記事で、と書いたので、今回はその事に触れようと思います。
 結果を先に言うと、どっちつかず、といったところで、症状としては倦怠感と発熱。
 これは、この病気の症状と、仕事が絡んでいるので、病気だけでここまでの症状が出ているとは考えにくいです。
 取り合えず、手を尽くして、なんとか仕事をしている様な状態です。

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 病気に関しては、抗がん剤の量が増えました。抗がん剤で抑制する事で、脾臓、肝臓の肥大は治ったのですが、値的には高く、平均値の倍以上の数値で推移しています。
 血小板に関しては、700万台が平均でしたが、徐々に下がり、500万台まで下がりました。
 しかし、医師の考えとは離れているようで、更に薬を強くするか、又は、違う抗がん剤を試すか、判断に迫られています。

 私としては、今はまだ限界手前だと思っているので、薬も量も変えず、このまま暫くは行きたいのですが、倦怠感は指摘通り、増しています。
 たまに、脇の奥あたりが、ズキっとすることもあります。
 この倦怠感を取る為、という理由で、薬を増やすか他の薬を試すか、と言われたのですが、まあ、それだけの理由ではないんだろうと思っています。

 倦怠感が取れる保証があるなら、喉から手が出るほどなのですが、確証がないのはちょっと、、。
 今の薬と量だと、副作用も少なく。
 勿論、量が増えれば副作用も強くなり、薬を変えると、今度は髪が抜けるとか、そういった副作用が強いと言われたので、極力変えたくないなぁと。
 今の薬も、副作用で髪は抜けるんですけど、他の薬に比べ、副作用が弱く、量も最低限からにしてるので、抜け毛は今のところ気になってはいません。

 抗がん剤を増やせば、当然、その副作用も強くなる。事実、高校から体重が変わらなかった私の体重は、最高だと1週間で5キロ増え、抗がん剤を使う前から比べたら、20キロ以上、体重が一気に上がりました。
 そのため、健康診断ではメタボ予備軍となり、服は全部買い替え。社内でも、太ったな、と驚かれる程。

 ですが、食べる量は減っており、その代わり、時間外の夜食を辞められなくなりました。太った原因はこの夜食と薬の副作用の相乗効果だと思います。
 薬の副作用に、食べる量が増える、という説明も受けました。
 以前は、間食・夜食というのをしなかったのですが、食が細くなっているからか、衝動に耐えられず、夜食をしてしまいます。
 おなかが空いていなくても、何か食べないと寝られない、という状態です。

 もともと、私は早く仙豆が発売しないか、と言っているほどで。仙豆とは、某有名漫画に出てくる、一粒食べればお腹も体力も全開に回復するという魔法の豆の事です。
 まあ、そうでなくても、そういったサプリがないか、ちょこちょこ探してる程、食べる、という行為、時間が好きではありません。
 飲料水は常にないと不安という飲料水不安症?なのですが、ごはんを食べる、というのは好きではありません。
 それが、今では夜食の欲求に耐えられない。

 そもそも、食べる事が好きではないので、当然、食に興味はなく、味も拒否反応するものでなければ、別に何でもいい。一人だと、3食抜く事もザラでした。
 食の為にどこかに行く、とか、並ぶ、事をする人達の気持ちが理解できません。過去形じゃないのは、今でも、日中は間食衝動に駆られないからです。
 なので、どこかに食べに行く、というのは億劫でしかなく、ご飯は家で食べたい派です。

 うちの父も、外食は仕事は別として、晩飯は夜中になろうが、朝方になろうが、必ず家に帰って食べていました。そのおかげで、母は苦労しましたが。
 でも、私は父の気持ちが、間違ってるかもしれませんが、少しわかる気がしてました。
 私も、付き合いじゃない限り外食はしない方だったので。

 それでも、好き嫌いはあります。味が分からない訳じゃないんです。どちらかと言ったら、匂いや味は敏感な方で、ちょっと時間のたったご飯の匂いや、隠し味が入ってるとか、皆が分からない、っていうものでも、んっ、って感じる程です。

 1人の時はいいんですが、残念な事に、今まで私の周りには食を求める人達が多く、あそこが美味い、とか食の話や誘いが多く、更に困るのは、どうだった?美味しかった?と聞かれる事です。
 仕事上、店選びをさせられるのが最も苦痛です。
 好き嫌いはあるので、美味しい不味いは感じるんですが、それは好きな食べ物に関してだけであって、殆どの食べ物に、美味しい不味いを感じないんです。食べられるか食べられないか、それだけなんです。

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 ある年齢になって、おじいちゃんは仕事で味覚・嗅覚を失ったから、味が全くわからないって聞いた時は、凄いショックを受けました。味が分からないのに、お腹はすくから、無理やり食べる。
 自分も無理やり食べる行為をしてきましたが、それでも味や匂いは分かってます。それでも苦痛なのに、味も匂いもしないものを、食べないといけない。それも毎日、何度も。

 家に来ると、これ一個もらうかな、って、お菓子を普通に食べ、お茶を飲み。
 気を使って食べていたのか、それとも母が気を使っていたのか、お互いに気を使っていたのか、、。
 私は敢えてそれを聞きませんが、どんな気持ちだったんだろう、と想像する事があります。

 しかし私も家族を持ち、外食する事が増えました。実家では外食は特別な時位だったのが、今の住まいの地域では外食は当たり前で。
 勿論、皆、食べる事が好きなのもあるんですが、それだけの理由ではなく、外食するのは普通の事。
 内心、それが苦痛だったのですが、妻の事を考えると、外食をする方が妻にとっては楽であり、更に子供が出来れば、尚の事、食事を作るっていうのはとても大変な事で。

 朝方まで起きて父の帰りを待ち、温かいご飯を出す。そんな母をずっと見てきたのに、なんで私は妻に同じ事をさせているんだろう、とハッと思いました。
 私が何処か食べに行こう、と行動すれば、妻は料理をすることなく、洗い物をする事もなく、自分の作った料理を毎日食べる必要もなく。

 私が料理を手伝おうが、洗い物をしようが、妻にとっては今日は何にしよう、明日は何にしよう、何を買ってこよう、と考えなければなりません。
 独身で自炊をしていた時は、同じ決まったメニューで、同じものを買い、そんな悩む事はありませんでした。
 しかし、妻は自分の為だけにご飯を作っている訳ではありません。毎日違う献立をネットや本で勉強しながら作っているのは、家族の健康を考えているからです。

 たとえ手を抜いたって、考えて作らなければならない。
 お前が作れ、と言われますが、私には出来ません。考える事すら苦痛でしかない。
 外食して苦痛を味わう自分と、家族の為に献立を考え、料理する妻を天秤にかけた時、明らかに妻の負担の方が重いのです。
 それから、私は家族との外食はそれほど苦痛ではなくなりました。不思議に思います。妻の負担が減るから、それだけの理由であれば、私は今でも外食が苦痛だと思っていたと思います。

 今でも、外食が好きになった訳ではありません。外食しに行く時、妻の負担を考えてもいません。
 子供の思い出、なのかもしれません。見た事もない食べ物がメニューに一杯あり、家族と食事をする。いつもと違い、家で食事をするのではなく、お出かけして、美味しいものが食べられる。そんなワクワクする思い出。

 私には欠けている、そんなワクワクする気持ちは理解できません。しかし、それが家族ならば、私にはない、そんなワクワクする思い出を作ってあげる事が幸せなんじゃないかと。
 私にも子供の頃、母とお出かけして、美味しい食べ物を食べて、なぜか贅沢をしてる罪悪感と、これは二人の秘密、と暗黙の了解のような思い出があります。

 別に悪い事をしている訳でもなく、贅沢な食べ物を食べた訳でもなく、秘密な事でもないと大人になって分かったのですが。
 しかし、その時の母の笑顔と、食べた料理の味を今でも強烈に覚えています。
 人生で、一番美味しかった料理の味。
 大人になって、いつも同じものしか注文しない、これでしょ?って言われるのは、あの時食べた味を探しているからです。

 もう、その店はなく、あの料理を食べる事はできません。
 色んな店で同じ料理を頼んでも、全く違う。全く別の味。
 母も同じで、いつも同じ料理を頼みます。そして二人になった時、あの時の料理は美味しかったね、って極稀に言ってきます。
 私も、あれは特別だったよね。だからいつも同じものを注文するけど、全く違うんだよね。なんでだろうね?と言うと、そうなのよ、あれ、また食べたいね、って返ってきます。
 

 

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