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ドラマ「イノセント・デイズ」を観て思う事。

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前の記事で、大まかなあらすじと、感想を書いたのですが、記事があまりに長くなると判断し、大幅に書きたかった事を削りました。
なので、別記事として思う事を書こうと思います。
私の記事は、ストーリーの紹介、そして感想、といった綺麗な形で書かれてはいないので、「イノセント・デイズ」の内容や感想は、多数の方々が書かれていると思うので、そちらを参考にしてもらえればいいと思います。

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今回の記事は、結末にも触れる完全にネタバレなので、これから観ようと思っている方は読まないで観た方がいいと思います。

私は、映画では感動する事はあっても、ドラマで感情移入してしまう事は、まずない人です。
もちろん、一部分感情移入してしまう事はありますし、わざと乗っかる事もあります。
ドラマにハマる事もあります。

ですが、今回の「イノセント・デイズ」は、私にとっては別格のドラマでした。
幸か不幸か、情報を殆ど持たずに観た、という事もあり、それがハマった要因でもあります。途中からは自然と感情移入してしまい、最後は祈りと号泣という結果になりました。観終わっても、心にずっしり残る作品でした。
一気に観たという事もあり、映画を観ているような感覚でした。
かといって、映画にするには長すぎますし、カット部分が多いほど、この作品には感情移入できなかったと思います。

ではなぜ私がこの作品にこんなにこだわっているのか、なんですが、、。
このドラマは妻と夜から見始め、妻は3巻をまだ見ていません。
恐らく、その前もそこまで熱中してみていないかもしれません。
だからと言って、私は妻に3巻を観て、とは今は言えません。
それは、この結末をハッピーエンドとれるか、バッドエンドととれるか、或いは答えがでない、モヤモヤした結末と捉えるか分からないからです。

ハッピーエンドならば、観て、と勧めたと思います。
ですが、私自身、これがハッピーエンドとは言い切れないやるせない気持ちで一杯だからです。ではバッドエンドなのか、と言われると、それも違うと言えます。では結末がないドラマだったのか、と言われると、それも違うと言うと思います。

私が注目し、感情移入したのは、幸乃です。が、最初は慎一を通しての幸乃しか分からないので、そこまで感情移入はしていませんでした。
慎一が無実だと確信している所が、このドラマの鍵であり、彼がこのドラマの主人公なので、そこから幸乃を知っていくにつれ、幸乃に感情移入すると同時に、慎一にも感情移入していきました。

このドラマには、罪が付きまとっています。そして罪とはなんだ、という事も考えさせられます。
恐らく、それを一番感じたのは、新人刑務官の佐渡山瞳だと思います。
冒頭で幸乃が慎一に微笑むのを見て違和感を感じた子です。
彼女はそこで幸乃に興味を持ちます。
そして、慎一と幸乃が対面した時、不安が確信に変わったんだと思います。
これは冤罪で、止めなければならないと。
そして彼女は最終手段を使います。恐らく、自分の立場がどうなるのかも分からず、止める事だけしか頭になかったのではないでしょうか。
結果、最後の彼女の目は、とても冷たく、心を失った様な目に変わっていました。

慎一は幸乃に絡んだ人達と一人で話を聞きに行きます。これはとても勇気のいる事です。遺族にも話を聞きに行きます。
幸乃の姉は関わりたくないといい、友人の弁護士は無罪とは思っておらず、注目を浴びる材料として幸乃をみています。過去に罪を犯した幸乃の友人は、今では売れっ子です。ですが、その罪は幸乃が全て背負いました。
捨てられ、性的虐待を受け、罪を被り、騙され、また捨てられ、、。
当然、人を信用する事など出来なくなるでしょう。
慎一はその原因を作ったのは、自分だと自身を責め続けていました。
慎一が幸乃に関わる人達とたった一人で話を聞き、それを全て一人で受け止め、その度にどう思ったのでしょうか、、。

私も小さなころ頃からの体験で、人を信じる事が出来ない人でした。
身体の半分は空洞になっている感覚を持っていました。
成人して、ある女性が私に好意を抱いてくれました。
そして、私の事を信じて、と何度も言ってくれました。
私はその言葉を信じ、彼女と交際しました。
私の空洞は満たされました。しかし、唐突に破局を迎えました。
周囲の人も、私が悪いと言いましたが、私は納得できませんでした。

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私には情はあっても愛情はない、と彼女に言われました。
確かにそうなのかもしれません。私にはその答えが今でもわかりません。
周囲の人は、時間が経てば大丈夫、彼女を作れば大丈夫、と慰めの言葉をかけてくれましたが、その度に私は決して忘れる事はない、と断言してきました。
彼女と別れた事で、私の空洞は以前よりも大きくなり、そこに重たく黒いものが蠢くようになりました。

彼女と別れてから、10年間、私は毎日フラれる夢をみました。
嫌でも彼女を思い出し、好きな気持ちと同じだけ、彼女と二度と会いたくない、という正反対の気持ちが沸き上がります。仕事中に泣く事もありました。
朝まで酒を飲んで自虐行為をし、酔いと痛みで半ば気絶させて身体を休め、手に負えない、という理由で精神病院を転々としていました。
命の電話にも相談し、母が朝まで付き添ってくれた事もありました。
夜中はそとにでて、人気のない場所で出血するまで電柱や壁を殴りつける日々が続きました。部屋の壁は血で汚れ、親がそれに気づいたからです。
私は死にたいと思っていました。けれど、最後に彼女に「生きて」と言われた事を守り続けました。元気でね、ではなく、「生きて」でした。

話が大分ずれましたが、幸乃の最後がバッドエンドだったのか、と言うと、それは彼女にとっては違かったでしょう。
「本当に私を必要としてくれる人がいるんだとしたら、もうその人に見捨てられるのが怖いんです。命を失う事よりずっと怖い事なんです。」という幸乃の最後の言葉から、彼女は必至に自分の願いを叶えました。自分の幸せを掴んだとなるのではないでしょうか。慎一から届いた手紙を最後まで手に取り、慎一から貰った桜の花びらをポケットに忍ばせ絞首台へ向かいます。
慎一が自分を必要としてくれる唯一の人と分かっていた。だから怖かった。だから発作を起こした。生きたかった、でもそれ以上に怖かった。
ここからも、幸乃にとって、慎一は特別な人物である事が伺えます。
その心情を竹内結子さんが見事に演じています。
しかし慎一にとって、それはバッドエンドです。慎一は生きて欲しかった。慎一は幸乃を必要としていた。

死刑執行が行わる寸前、真犯人を慎一は突き止めます。「間に合った、、」と。
しかし間に合ったのは幸乃の方でした。
慎一は遺品の中に幼少期の幸せだった日の絵を見つけます。
しかし慎一はその絵を切り取り、握りつぶします。
慎一の怒りとやるせなさ、後悔はどこにもぶつける事も出来ません。

そんな訳で、私は自分の過去から、慎一と幸乃に思い入れが強くなりましたが、観る人それぞれが最後の顛末に何を感じるかは分かりません。
私は最後に納得行きません、が、幸乃の選択を否定出来ません。
誰もハッピーエンドではない作品です。
幸乃にとっても、ハッピーエンドではないでしょう。ですが、彼女の心境を考えると、ハッピーエンドの選択しは存在しなかったと思います。
一筋の光が見えた事も、幸乃にとって幸せだったのか、疑問に思う作品でした。

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